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肩の脱臼手術について

最終更新日:2020/10/07 カテゴリー:肩脱臼手術
脱臼手術のブロック注射

肩反復脱臼の原因である肩関節唇の整復手術として、一番効果が高く回復の早い手術が「関節鏡下肩関節唇形成術」です。
その名の通り内視鏡を使った手術で、肩を開く手術より圧倒的にダメージが少なく、回復が早いのが特徴です。
手術方法としてはバンカート法とも呼ばれるそうです。
ただし、その設備と技術者が揃った病院でないと受けることができないので、その辺りは肩の臼癖癖で手術を受けるにはの記事を確認してみてください。

全身麻酔?尿道カテーテル?

肩の脱臼における手術、関節鏡下肩関節唇形成術は全身麻酔で手術を行います。
全身麻酔ですが、私も含め多くの人が心配する処置の1つが尿道に管を入れるカテーテルの問題。

一昔前までは尿道カテーテルを使用していたみたいですが、現在の関節鏡下肩関節唇形成術では術後に尿道カテーテルを使う病院は無いと思います。
実際私もカテーテルはありませんでした。

手術自体は二時間程度ですし、術後から歩行も可能です。
つまり自力歩行できるということはトイレに行くことが可能なわけですから、尿道に管を入れる必要が無いんですね。

手術方法としては、肩にある受け皿(関節窩)に糸付きのアンカー(固定)を打ちこみ、剥離した部分を縫い付けるという手法です。
アンカーには合成吸収性骨片接合剤というものが使われ、約1年ほどで人体に吸収されます。

痛み止めにブロック注射という選択

いくら内視鏡を使った手術とはいえ痛みが無いわけではなく、手術当日の夜が痛みの山場となります。
この痛み(苦痛)を抑える為に、術前にブロック注射をしておき、術後の痛みを軽減するという方法があります。

私はこのブロック注射を受けたおかげで、手術後、痛みに苦しむということはありませんでした。

ただ手術後に楽になるというメリットの半面、ブロック注射は間違って神経などに投与されてしまうとシビレが残るなど、リスクがある麻酔処置です。
このあたりのことは、麻酔科診察の際に説明を受けるはずですので、しっかりと聞いておきましょう。

ただ現代の医療技術であればリスクは小さく、超音波エコーでの神経の確認や、投与前に電気を流して神経の場所を確認するなど、細心の注意を払って行なわれていますから、かなり安全度は高いといえると思います。
私の経験から言えば、ブロック注射は是非されることをおすすめします。

ブロック注射は痛い?

また気になるブロック注射の痛みですが、ブロック注射の前に局所麻酔を行いますので、ブロック注射には何も感じません。
それに手術直前に気分が楽になる薬も点滴から投与されます。
不安になることは無いので安心してください。

もちろんブロック注射を受けるかどうかは各自の判断となりますから、心配であれば麻酔科の先生とよく話し合いって決めましょう。

次の記事では入院や手術に向けて入院時に用意するものをご紹介します。

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