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肩脱臼手術から回復するまで

最終更新日:2020/10/07 カテゴリー:肩脱臼手術
チューブでリハビリ1

肩の脱臼癖を治す手術を受けてから回復まで、どれくらいの期間がかかるのかご紹介します。
元々の肩の状態や手術内容などにおいても違いはあると思いますが、私の体験を参考にしていただければと思います。
また最後に肩の脱臼癖手術から1年後の様子もご紹介します。

日常生活に支障が無くなるまで

手術から3週間が経過すると抜糸や経過診察があり、問題が無ければその後リハビリを始めていきます。
リハビリは固めた関節を少しずつゴムのように伸ばしていき、可動範囲を広げていく作業となります。

抜糸直後の傷跡
抜糸直後の傷跡の様子

関節鏡下で肩脱臼の手術を受けた場合、日常生活に戻れるのは約3ヶ月と言われています。
ただしこれは一般的な日数で、20代30代と若く回復が早ければ2ヶ月半程度で回復も可能。
逆にお歳をめされていればもっと時間がかかる場合もあるでしょう。

肩の手術後に行うリハビリの方法

いきなりウェイト系のダンベルなどは使用してはいけません。
まぁ痛くて持ちあげることはできないと思いますが。
最初は自分の力で負荷を調整できるゴムチューブから始めることが最適です。

最初はチューブを短く持ち、手を逆手にして外側に開きます。
チューブでリハビリ1
リハビリ直後は動かなくて当然なので、無理をしないようにしましょう。
痛みの出る直前で止めるのがポイントです。

次に片足でチューブを踏んで、腕を伸ばしたまま脇を開いていきます。
チューブでリハビリ2
痛くなる手前、手がプルプルしてきたら終了です。
1日3セットを目安としてください。

デスクワークくらいであれば、手術後4週間ほどで、マウスを持てる位置まで腕が上がるようになります。

スポーツへの本格復帰は?

肩の稼働域が完全に元に戻るまでに6ヶ月は必要となります。
ですからボディコンタクトを伴うスポーツであれば、復帰は手術後半年以降が目安。
それもしっかりとリハビリをした場合です。

衰えた筋力やインナーマッスルを鍛えるウエイトは、日常生活に支障が無くなり走ったりすることができるようになる3ヶ月を目安に開始。
軽めのウエイトで肩まわりの筋力を戻しながら、徐々に全身運動を始めて体力をつけ、時間をかけながらスポーツ復帰を目指しましょう。

全治期間である6ヶ月を過ぎた頃から懸垂運動を始めると、筋力だけでなく、ぶら下がったときに関節を伸ばすことができるのでスポーツ復帰が早くなります。
自宅で懸垂ドアジムを廊下に取り付ける方法でご紹介している「ドアジム」を使うと、自宅で懸垂トレーニングができるので、スポーツに早く復帰したい方にはおすすめです。

肩脱臼手術(関節鏡下肩関節唇形成術)から1年後

手術から1年が経過、これまで様子や変化についてご紹介します。
まずはこちらが1年後の手術跡。
肩脱臼手術から1年後
傷口はほとんどわからなくなりました。

この1年を振り返って唯一気になったことと言えば、手術から半年が経過した頃、たまに肩を動かすとギュッっと音が鳴るようなことがあったことです。
特に痛みなどもなく稼働にも問題が無かったのでそのままにしていましたが、1年後にはこの音もまったく鳴らなくなりました。
おそらく関節の稼働域が広がってきたときに摩擦が起きていたのかなと思います。

他には問題や気になるようなことは無く、今では全力で走ることもできますし、ボールを思いっきり投げることもできるようになりました。
日常生活においても1回も脱臼することは無く、なにより「肩が外れるかも」という不安がなくなったことがとても大きいです。
本当に何度も脱臼していたことが嘘のようです。

もし今あなたが脱臼癖で悩んでいるのであれば、手術を受けることを強くオススメします。
この先何十年、また年老いても脱臼癖と向き合っていくのは想像するだけで辛いこと。
ここまで私の体験を説明してきたように、肩脱臼は完治できる怪我ですから、このブログを参考にしていただきながら回復へのプロセスを進んでいただければと思います。

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