【所沢】ユーザー車検の書類の書き方とラインの入り方
車を持っていると必ず受けなくてはいけない車検。
ただでさえ税金でお金がかかるのに、ディーラーやスタンドで代行をお願いすると手数料で2万円近く取られてしまいます。
しかしユーザー車検で車検を受ければ手数料は無し。
かかる時間も平日の2時間くらいで済みますし、余計な整備費用は取られませんので費用対効果はかなり大きくなります。
今回は皆さんにも気軽にユーザー車検を受けてもらえるように、所沢自動車検査登録事務所を例にして、ユーザー車検における受付の仕方から、書類の書き方、ラインの入り方までを詳しくご紹介したいと思います。
ユーザー車検を受ける前の準備
ユーザー車検と言っても、いきなり自動車検査場に行っても車検は受けられません。
まずは車検を受けるための予約を取る必要があります。
国土交通省 自動車検査インターネット予約システム
https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do
始めて予約する場合は、上記URLの「新規アカウント登録」から進んでください。
登録するメールアドレスは、携帯やスマホで確認できるメールアドレスにすると、予約番号をメモしていく必要が無くなるので便利です。
登録が済んだらログインをして、車検を受けたい日を選び、自分の車の情報を入力していきます。
(車検は期限の1ヵ月前以内なら期限の短縮は無し。1ヶ月以上前でも受けることは可能ですが期限が短くなります。)
予約が完了すると、完了画面と予約番号が表示されます。
この内容は登録したメールアドレスにも送られてきているので、メモする必要はありません。
次に当日までに用意するものです。
・車検証
・自賠責保険証
・最新の納税証明書
・認印
・走行距離をメモ
・現金
上2つは車の車検証入れに入っていることが多いと思います。
残りの4つは必ず必要になるので、当日忘れないように事前に準備しておきましょう。
ユーザー車検書類の書き方
ここからはユーザー車検当日の流れ、受付時間に間に合うように自動車検査登録事務所に向かいましょう。
所沢自動車検査登録事務所を例にしてご紹介しますが、ほとんどどの陸運局も変わらないと思いますので参考にしてみてください。
受付開始時間になったら、まずはA棟に向かいます。
正面の受付で「ユーザー車検を受けに来ました」と言うと、業者用ではない対応で詳しく説明してくれます。
最初は自賠責保険の更新からとなります。
車検証と自賠責保険証を提出して、お金を払って完了。
次に同じA棟3番で、車検に必要な書類と印紙を購入します。
ここでも「ユーザー車検です」と言いましょう。
受付の人が書類を確認し金額を計算してくれますので、重量税を支払い、車検に必要な印紙・書類をもらいます。
ここまで5分程度。
指示通りに進めるだけなので簡単です。
受け取った書類を持って、今度はB棟7番へ移動します。
まだ窓口には声をかけず、窓口の前にあるサンプルを見ながら書類に必要事項を明記しましょう。
書類は全部で3枚あります。
すべてボールペンで書く必要がありますから、間違えて鉛筆を取らないように注意してください。
こちらは自動車検査表。
ラインに入った時にスタンプを押していく書類となります。
登録番号(品川あ1234)原動機型式 車台番号 走行距離 下の方に申請者の住所氏名←忘れがちです
を明記します。
最初3つは車検証に、走行距離は事前にメモしたものを見て書きましょう。
こちらが重量税納付書。
登録番号(品川あ1234)住所・氏名
を書いて、一般自家用者なら「2年」と「自家用」「乗用自動車」にチェックを入れます。
「乗用自動車」の横には車両重量を書くところがあるので、車検証を見て書きこみます。
最後が継続審査申請書。
登録番号(品川あ1234)車台番号
を記入し、あとは住所氏名を記入します。
すべて記入し終わったらB棟7番の窓口へ行き、車検証と一緒に提出しましょう。
このB棟7番は「ユーザー車検相談窓口」という窓口にもなっていますので、「ユーザー車検です」と言えば分からないことを教えてくれますし、書類の記入漏れ、記入ミスなどがあれば指摘してもらえます。
なので、代書屋さんなんて使う必要はありません。
書類に不備が無いことを確認すると、受付の人から大事な質問。
「整備記録を見せてください」
と言われます。
(え…整備帳なんて持ってないよ!?)と焦らずに、すかさず
「後整備(あとせいび)で」
と言いましょう。
そうすると「わかりました」と言われ、判子を押してもらってラインに入ることができます。
正確なことを言えば、車は毎回乗車する前に自分で整備をしているはずなので、本来全員が整備記録を持っているはずなのですが、車検場においては「後整備」と言うことでここでの提示の必要は無くなります。
ユーザー車検のラインの入り方
所沢自動車検査登録事務所のラインでは、4番と5番ラインの間に見学者用の通路があります。
始めて車検を受ける際は、必ず車検の様子を見学してから並ぶようにして下さい。
(ラインでテンパらないためにも重要です)
それでは、いよいよ車検のラインに並びましょう。
ユーザー車検の方は5番ライン(1番内側)が受けやすいです。
まずラインに並ぶと、ライン入場前にライトなどの不備が無いか検査員による確認があります。
相手が業者の場合は流れが分かっていることが多いので、検査員から声をかけてくることがありません。(身振り手振りだけ)
少し戸惑ったふりをしたり、窓を開けて「ユーザー車検です」と言えば、大きい声で指示を出してくれますので、恥ずかしがらずに伝えるようにしましょう。
検査項目は、
- ウインカー右
- ウインカー左
- ハザード
- スモールライト
- ロービーム
- ハイビーム
- フォグランプ
- クラクション
- ワイパー
- ウォッシャー液
- 後部ウインカー右
- 後部ウインカー左
- 後部ハザード
- バックランプ
そして最後にボンネットを開け、車台番号の確認が行われます。
すべて問題なければ、検査表と車検証を検査官に渡して記入してもらいます。
次にラインの進め方です。
全ての検査機器の前には電光掲示板があり、その都度指示を出してくれます。
それに従っていれば良いだけですが、当然ですが指示がでる前に自らの判断で進んではいけません。
最初はサイドスリップの検査です。
ただ通過するだけの検査となります。
ハンドルを動かさない様に前進しましょう。
ポイントとしては、この検査に入る前から車をまっすぐにして、検査機の白いラインと平行にしておくことです。
必要であれば窓から身を乗り出して、平行を確認しながら前に進めても構いません。
次にスピードテスト。
電光掲示板を良く見ながら車を前進させ、指定位置で停車します。
スピードテストでは40kmになったらパッシングをするよう指示がされます。
時間をかけて構わないので、ゆっくりアクセルを踏み、スピードメーターが40キロになったら1回パッシングをしましょう。
次はブレーキテスト。
場所はスピードテストと同じ場所です
全てのブレーキを離し、合図がでたらフートブレーキを踏みます。
ポイントは力いっぱい急ブレーキをかける感じで踏むことです。
続いてパーキングブレーキのテスト。
これも同じで、全てのブレーキを離し、合図が出たらパーキングブレーキを一気に踏みます。
(サイドブレーキの場合は思いっきり引く)
これをクリアすれば山場は終わりです。
次はヘッドライトの光軸テストです。
光軸が基準範囲におさまっているか機械が測定しますので、指示に従って操作すれば問題ありません。
光軸検査のOKの文字が出たら、車から降りて横にあるスタンプの機械に検査表を差し込んでスタンプを押印します。
機械が自動で押してくれますので、書類を差し込むだけです。
次は排気ガスのテストです。
指定の位置まで車を進め停車したら、ギアをパーキングに入れパーキングブレーキをかけて一旦おります。
右後方に針金の棒が置いてあるので、この棒をマフラーの置くまで差し込みます。
そのまま電光掲示板を見て待ちましょう。
OKが出たら車に戻り、最後に車底部の検査です。
検査員が下から車を見て異常が無いかを確認します。
検査ラインには白いマーカーがひいてありますので、前輪をマーカーに合わせて停車します。
右前方に鏡もありますから、鏡を見ながら止めると合わせやすいです。
ギアをニュートラル、ブレーキを離しエンジンを切って待ちましょう。
同じように電光掲示板の指示に従い、OKが出たらライン終了です。
最後の総合検査窓口というところに書類を持っていって判子を押してもらいましょう。
これで検査完了です。
車検証の受け取り
ラインを出たら再度車を駐車場に停め、全ての書類を持ってB棟の7番に向かいましょう。
書類を提出すると新しい車検証を印刷してくれます。
待ってる人がいなければ30秒くらいで名前を呼ばれます。
新しい車検証とフロントガラスに貼るシールをもらって、ユーザー車検の終了となります。
素人でも1時間30分、慣れた人なら1時間程度で終わる作業です。
移動時間も含めたら時給にして1時間1万円。
これは自分で車検を受けた方が相当得になりますね。
ただし、日々の愛車の整備は怠らずに!
もしも検査に引っ掛かってしまったら
検査のラインは1日何度でも入ることができます。
サイドスリップ、もしくは光軸で引っ掛かってしまった場合は、「テスター屋さん」で直してもらうことが可能です。
テスター屋さんは自動車検査場の近くに必ずありますので、近くの建物を見渡してみてください。
他の項目で引っ掛かってしまった場合は整備が必要です。
整備を終えてから、後日再度ラインに入りましょう。