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固くならない本格スポンジケーキの作り方

最終更新日:2020/07/30 カテゴリー:料理
本格スポンジケーキの作り方

クリスマスや誕生日のお祝いに欠かせないデコレーションケーキ。
料理が好きで自分で作ったり、毎年自宅で作ると言う方も多いのではないでしょうか?
スポンジケーキは材料が小麦粉と卵が中心となりますから、原価がとても安く、自分で本格的なスポンジケーキを作れるようになれば、もうケーキ屋さんでケーキを買う必要も無くなるかもしれません。
今回は、そんな自宅でも作ることができる本格スポンジケーキの作り方をご紹介したいと思います。

スポンジケーキ作りの難しい点

スポンジケーキは自分で作るとかなり安いとはいえ、上手に作るには多少技術が必要になります。
ネット上にはレンジを使った作り方や、手間の少ない簡単な方法が紹介されていて、誰でもスポンジケーキを作れるレシピも紹介されていますが、これらはしっとり感がなかったり、フワフワ感がすくなかったりして、到底クリスマスや誕生日を祝えるようなケーキにはなりません。
また材料が単純であるからこそ繊細な料理とも言うことができ、手間を惜しむと固くなってしまったり、間違った方法を参考にしているとパサパサしてしまったりします。

自宅でフワフワ・しっとりの本格スポンジケーキを作るなら、多少の知識と、正しい手順、そして技術を補うためのいくつかの料理道具が必要となります。
少しハードルが高いようですが、これらを1度揃えてしまえば素人でも安定して本格的なスポンジケーキを作ることができますから、毎年訪れるクリスマスと誕生日の為に、料理道具を用意されることをオススメします。

本格スポンジケーキの作り方

ここからは、スポンジケーキの作り方をご紹介しながら、必要な道具なども一緒に紹介していきたいと思います。
実際に作る始める前に、道具と流れを確認してみてください。

それでは、まずは必要な材料から。

  • 卵 3個(L)
  • 小麦粉 100g
  • バター 30g
  • 砂糖 100g
  • 牛乳 40g

※18cm型の場合

たったこれだけの材料でスポンジケーキはできています。
重曹・ベーキングパウダーなどは使用しません。

この中でも私の経験上では、卵と牛乳は良いものを選んだほうが良いです。
卵と牛乳は味やコクに影響するので、誕生日などのお祝い事なら、高級卵や特選牛乳を選んでみると良いでしょう。
ただ良いものと言っても通常の価格からプラス100円くらい出せばどちらも良いものが買えると思います。

まずは、それぞれの材料を計量しお皿に分けておきましょう。

1.小麦粉は、しっかりとふるっておきます。
できれば2回くらいやっておきましょう。

2.バターはレンジを使って溶かしておきます。

3.卵は卵白と卵黄に分けます。
卵黄と卵白
卵白の方には絶対に卵黄が混ざってはいけません。
もし黄身が割れてしまった場合は、違う卵を使用するようにしましょう。

4.ケーキ型にクッキングシートを貼る。
ケーキ型にクッキングシート
これをしないとケーキが型に貼りついて、出す時にスポンジが壊れてしまいます。
クッキングシートを側面と底面に張りましょう。
側面はナイフで切って剥がす手もありますが、最低でも底面には必ずクッキングシートが必要です。

5.卵白を泡立てます。

最初にして、一番大切な工程
泡だて器を手に持って泡立てるのではなく、必ずハンドミキサーを使用しましょう

最初は低い回転数でモコモコになってくるまで泡立て、
卵白のメレンゲ
これくらいになったら、分量の砂糖を5回くらいに分けて投入します。
砂糖を入れて30秒混ぜる→砂糖を入れる30秒混ぜるの繰り返し。
一気に砂糖を入れると、泡立たず失敗してしまいます。
※よくある失敗として、卵白と黄身を分けるときに、少しでも黄身が入ると泡立たなくなってしまうので注意してください!

6.砂糖を入れ終えたら、あとは高回転で泡立てていきます。
2~3分泡立てるだけでもフワフワになってくるのですが、それでは全然まだまだ。
目標は下の写真のようにクリームになるくらいハンドミキサーをかけてください。
卵白を泡立てる
時間にすると10分~15分は必要です。

7.クリーム状になった卵白に卵黄を混ぜ、低速のハンドミキサーで30秒ほどまぜます。
卵黄を混ぜる

8.卵白と卵黄が混ざったら、オーブンの予熱をスタート。
オーブンを180度で予熱
180度まであたためておきます。

9.次に小麦粉を4回~5回に分けて投入していきます。
小麦粉を入れる

混ぜるのはハンドミキサーからゴムべらにスイッチ。

ゴムべらは「しなり」があるので、優しく混ぜることができます。

グルグルと混ぜるのではなく、下から上に小麦粉を包むように混ぜていきます。
これを4回~5回に分けて、小麦粉を入れていきましょう。
フワフワ感が無くなるので、混ぜすぎには注意!

10.小麦粉を入れ終えたら、溶けたバターに牛乳を混ぜ、生地に流し込みます。
生地にバターと牛乳を入れる
ここもゴムべらでざっくりと混ぜる程度。

最終的にはこれくらいのネットリ感となります。
スポンジケーキの生地

11.生地をケーキ型に流し込みます。
ケーキ型に生地を流し入れる
中央が山にならないように同じ場所に流し込むのではなく、外側から回しながら入れると良いかもしれません。
(中央が高いと、焼くときに割れてしまいます。)
落として空気を抜いたりする作業は必要ありません。

12.180度に余熱したオーブンを、170度に再設定し、20分スポンジ生地を焼いていきます。
焼きムラが出ないように、5分おきに型を移動したり、回したりします。
スポンジケーキの焼き方
20分経過したら、爪楊枝を刺して焼き具合を確かめます。
生地がついてくるようなら5分追加。
何もつかなかったら焼き上がりです。

13.ケーキクーラーを用意し、すぐに型から取り出します。
スポンジを型から取り出す
ケーキクーラーとは、写真に映っている格子状のもの。
スポンジを固くさせずに荒熱を取るためには、必ず必要になります。

形は四角でも丸でも構いません。

そして逆さまのまま、清潔な濡れタオルを被せます。
濡れタオルを被せる
直に被せてください。
2~3分このまま待ちます。

そして上下を戻し、ラップをかけて冷めるまで待ちましょう。
ラップをかける
写真ではラップの上から濡れタオルを置いています。

14.完全に冷めきってしまう前に、スポンジをカットします。
フワフワでやわらかいので、良く切れる包丁で切るようにしましょう。
家庭で作る本格スポンジケーキ
これでスポンジケーキは完成。
好きなようにデコレーションして、ケーキを完成させましょう。

スポンジケーキ作りのコツとポイント

作り方の中でもご紹介したように、卵白の泡だてが一番のポイント。
「これくらいでいいか…」は失敗のもと。
『15分』と時間で区切るって混ぜると分かりやすいかもしれません。

あとは焼き加減ですね。
オーブンの性能や機種に依存してしまう工程なので、ご家庭のオーブンのクセを見抜く必要があります。

焼き過ぎると当然固くなってしまうので、オーブンで完全に焼き上げてしまうのではなく、ケーキクーラーに乗せたときの余熱で調度焼き上がるタイミングというのがベストとなります。
しかし素人にはそのタイミングを計るのは難しいので、何度も何度も爪楊枝で確かめながら、調度焼けたタイミングを確認するようにしましょう。

いかがでしたでしょうか?家庭でのスポンジケーキ作り。
細かい手順は沢山あるのですが、やってること自体は決して難しいことではありません。
調理時間も、焼き時間を除けば20分くらいで完成してしまいます。

慣れるととても簡単に作れるようになるので、ぜひ本格スポンジケーキ作りをマスターしてみてください!

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