玄関に傘立てをDIY 壁の厚みを利用した壁厚収納
どの家庭にも玄関には傘立てがある思うのですが、意外と場所を取るので邪魔ではありませんか?
玄関に必ず置く靴には備え付けの靴入れがあるのに、必ず置くであろう傘には専用の収納がない…。
そこで今回は、玄関の壁の厚みを利用した壁厚収納で傘立てをDIYしてみようと思います。
壁厚収納は内部の壁に作ることができる
今回、傘立てを作るのはこちらの壁です。
反対側はリビングの壁。
壁厚収納が可能なのは、この写真のように家の内部にある壁に限定されます。
家を囲う外側の壁には断熱材などが入っていて壁厚収納を制作することができませんので、事前に確認をしておいて下さい。
まずは、こちらのトイレの壁に収納をDIY 壁厚収納で見た目スッキリでもご紹介したように、梁や柱を探すための必需品「どこ太」を使って、柱の位置を確認していきます。
最初に、どこ太に付いているマグネットで「柱に刺さっている釘」を探していきます。
壁をなぞっていると、磁石がくっつくところがあります。
そこが釘の刺さっている場所で、釘のラインがわかると柱の位置も特定することができるということです。
次に石膏ボードと柱の境目を探していきます。
どこ太が最後まで刺されば、そこは石膏ボードだけ。
途中で止まるようなら柱があります。
この作業を繰り返して柱の端の位置を把握していきましょう。
このようにどこ太を刺しながら、柱の位置を特定。
左右は柱の位置ギリギリに沿ってラインを付け、高さに関してはお持ちの傘が収まるサイズでラインをひいていきましょう。
柱の位置の確認ができたら、いよいよ壁厚収納を制作していきます。
壁厚収納で玄関に傘立てを作る
ではラインを付けた線に沿ってカッターを入れ、壁紙を剥がしていきます。
剥がした壁紙は後で使用しますので、破かないようにゆっくり剥がします。
剥がした後も折ったりせず、綺麗にとっておいてください。
次に引き廻し鋸を使って、石膏ボードに穴をあけていきます。
角から始めず少し下の位置から引き廻し鋸を刺して、刃を上下に動かしていくと上手く貫通させることができます。
引き廻し鋸が石膏ボードに刺さったら、貼ってある綺麗な壁紙側を切らない様にラインの内側を切り落としていきます。
穴があいたら、先ほど剥がした壁紙を奥にある石膏ボード(リビングの壁側)に貼っていきます。
一般的な糊では剥がれてしまいますので、必ずクロス専用の糊を使うようにして下さい。
普通は壁紙側に糊を塗るのですが、今回のような場合は壁にざっと糊を塗っておくと、貼った後に壁紙を動かせるので修正しやすくなります。
壁紙を貼ったら、設置場所における作業は一旦終了です。
続いて、穴にはめ込む「ロの字」の木枠を制作していきます。
今回の傘立て、傘の先端があたる底板は傘の出し入れで擦れることが予想されます。
なので底板を塗装してしまうと、使用する度に塗装が剥げて無残な状態になりかねません。
そこで底板だけは厚くて綺麗な木材を使用し、塗装せずにニスで仕上げることとしました。
綺麗な木材と言っても、このサイズなら1,000円程度です。
底板以外の左右と天板については、厚さ1cm程度の安い木材を塗装して使用します。
2度塗りすれば木目は消え、3度塗りなら塗装を厚くすることができます。
こちらが1度塗り。
まだ木目が見えますね。
そしてこちらが2度塗り。
完全に木目が消えます。
木目が見えた方が良いか、塗装が厚い3度塗りの方が良いか、お好みで調整してください。
塗装と乾燥工程が終わったら、四角く組み立てていきましょう。
安い木材(強度の低い木材)は、そのままビスを打ち込むと、かなりの確率で木が割れてしまいます。
ですから、ビスを打ち込む前にドリルで下穴をあけてからビスを入れていきましょう。
ビスを打つ場所には必ずドリルで穴開けします。
4枚中3枚の板を組み立てた時点で一工夫。
今回の壁厚収納は、傘が入るように縦長となっているかと思います。
このまま傘を入れてしまうと、その高さゆえに物が手前に倒れてきてしまう可能性がありますよね。
それでは使い勝手が悪いですから、金属のパイプを使って傘のストッパーを設置してみたいと思います。
ホームセンターでこのような穴の開いた金属パイプを探し、壁厚収納内側のサイズで切断してもらいます。
ホームセンターは木材だけでなく、金属パイプ、塩ビなども切断してもらえるので、DIYでは積極的に利用して手間を減らしていきましょう。
ストッパーの設置方法です。
まず木枠左右の計測した任意の位置に、外側からビスを打ちます。
ビスが内側の木材に顔を出したらストップ。
両サイドこの形になったらパイプをはめていきます。
パイプがはまったらビスを最後まで打ち込んで、ストッパーの完成です。
完成図はこんな感じ。
どうですか?簡単でしょう。
最後に4枚目の木枠を固定したら木枠の組み立て完了。
板と板の接合部に隙間があれば、コーキング材を使って隙間を埋めておくと仕上がりが綺麗になります。
これで木枠の完成となります。
それでは完成した木枠を、穴を開けた設置部分にはめ込んでみましょう。
冒頭の写真で見ていただいたように、こんな感じに仕上がりました。
問題が無ければ木枠を柱に固定してしまいましょう。
なるべく目につかない位置で固定するのがポイント。
これで傘立ての完成となります。
いかがでしたでしょうか?壁の厚みを利用した玄関の傘立て。
意外と簡単な作業なので、乾燥工程を除けば半日程度で完成してしまいます。
実際に使用してみた感想ですが、見た目よりかなりの収納力があって、大人用の傘2本、子供の傘、ゴルフのパター、子供のテニスラケット2本も入れることができました。
これで玄関に傘立てを置く必要もなくなり、かなりスッキリ。
「玄関の傘立てが場所をとっている」「屋外に傘を置くと心配」という方々にはぜひおすすめしたい玄関の壁厚収納!
ぜひ参考にしてみていただければと思います!