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脂肪腫の手術と治療費用【摘出画像あり】

最終更新日:2020/07/09 カテゴリー:ブログ
背中にできた脂肪腫

脂肪腫とは、その名の通り一部の脂肪が増殖し肥大したものです。
悪いものではなく、病気になったり他に感染したりなどはしませんが、飲み薬や塗り薬などで消えることはありません。
時間をかけて大きくなっていきます。
悪さはしないが放っておいても大きくなり問題。
そんな脂肪腫の治療と手術についてご紹介します。

私が初めて脂肪腫を確認したのは、背中のマッサージを受けている時でした。
「背中に何かありますよ?」といわれ、自分で触って確かめてみるとなにやらシコリのようなものがあります。
その時は「どこかにぶつけたんですかね~」ぐらいに思っていたのですが、それから一週間ぐらいしてなんとなく違和感というか、軽いシビレのようなものを感じました。
こちらが手術前、背中にできた脂肪腫の画像。
背中にできた脂肪腫
ちょうど背骨の真上にふくらみがあるのが分かります。
「何かヤバいものでもできたのかもしれない」と思って不安になり、すぐに外来診察を受け、翌週には手術を受けて脂肪腫を摘出しました。

脂肪腫は殆どの場合、触診で判断ができますのでレントゲンやCT撮影の必要はありません。
ただあまりに肥大していたり、筋肉組織との癒着があるような場合は精密検査が必要となる場合があります。
脂肪腫はいきなり大きくなったりしませんから、気付けた時点で(なるべく小さいうちに)医師の診断を受け、私のように積極的に切除してしまうのが賢明です。

それでは、脂肪腫で外来診察を受け手術するまでの流れをご紹介します。

初回外来による診察

まず最初の外来ではシコリができたことを先生に伝え、患部を医師に診察・触診してもらいます。

上記でも述べたように、比較的小さい脂肪腫の場合は医師の触診で判断が可能ですので、脂肪腫と判断されれば脂肪腫がどんなものなのかの説明をしてくれます。
そして治療法は手術しかないことが伝えられ、経過観察にするか手術にするかは本人の判断に委ねられます。

特に生活に支障が出る場所(よく触れる場所)や、露出する部分に脂肪腫ができた場合は、術後の傷跡を少しでも小さくするためにも早めの手術を行うことをおすすめします。
結局放っておいても大きくなってしまいますし、大きくなれば傷口も大きく、もしかしたら筋肉に癒着してしまうかもしれません。
やはり見つけたらすぐとる、これが賢明です。

手術による摘出を希望した場合は、その日の外来で手術の予約採血を行うこととなります。
その病院では手術が行えず違う病院を紹介される場合は、紹介状を書いてもらうことになります。

ただ比較的小さい脂肪腫の手術であれば入院の必要はなく、大病院でなくても、ある程度の設備と執刀医がいる病院で手術が行なえます。
ですから最初に外来へ行く病院が「脂肪腫の手術をしているかどうか」を事前に確認しておくと、2度手間にならなくて良いと思います。

脂肪腫の手術の流れ

脂肪腫が私のように5cm~10cm程度と予想されている場合は、大がかりな手術室や無菌室ではなく、一般病院にもある「処置室」にて手術となります。
また手術で服を全て脱ぐ必要はなく、上の肌着だけ脱ぐ、もしくは上着を着たままめくり上げて手術が行われる場合もあります。
いずれにせよ、消毒液や血液で汚れてしまっても良いインナーを着ていきましょう。

この後、摘出した脂肪腫の写真があります。ご注意ください。

手術は局所麻酔から始まりますが、歯医者さんで虫歯治療に使われるキシロカインという麻酔が使用されます。
キシロカインは局所的な麻酔効果と血管収縮効果があります。
この麻酔薬を脂肪腫のまわりに何箇所か注射していくわけですが、一番最初に入れる麻酔だけが強い痛みがあります。
ほんの数秒なので我慢しましょう。
2か所目以降の麻酔の注射には傷みを感じなくなりますから、最初の麻酔さえ乗り切ってしまえば術中に痛みという痛みは感じません。

麻酔が効いてきたら、切開して脂肪腫の摘出が行われます。
皮膚を切開する目安は、脂肪腫の1/2~2/3程度。
私の場合は5cmの脂肪腫でしたので、切開した長さは2~3cm程度です。

術中は皮膚が引っ張られる感じや、先生が脂肪腫を押し出そうとつまんでいる力は感じられますが、痛みと言う感覚はほぼゼロ。
切ったり縫ったりする感覚はほとんど分からないレベルです。

無事脂肪腫が摘出されたら縫合。
切開した皮膚の深部は体に吸収される糸で、表面を後日抜糸をする糸で閉じて終了となります。

ここまで、時間にして約10分程度
5cm大の脂肪腫が摘出されました。
脂肪腫の画像
これが脂肪腫です。
ん~良く見るとモコモコしていて気持ち悪い…。
こんな塊が体の中に入っていたのですね。

手術後は虫歯の治療と同じでフラつくようなこともないですし、もちろんすぐに歩くことも可能で、手術が終われば次回抜糸の予約をしてそのまま会計へ。
受付から会計までの時間を考えても40分くらいで終わってしまいます。
あっという間でした。

術後、縫合した傷跡の写真。
脂肪腫摘出後の傷跡

脂肪腫の手術費用

それでは、脂肪腫の治療及び手術にかかった費用をご紹介します。

・初回外来 
初診・採血 約1500円

・手術日
手術費用 3cm~6cmの皮膚切開 約13000円
投薬 痛み止め・抗生剤 約500円

・手術1週間後
再診・抜糸 約1000円

脂肪腫の手術費用 合計 約16000円

脂肪腫の術式は「皮膚腫瘍摘出術」と言い、もちろん保険適用で、さらに医療保険もおりる手術です。
小さいうちに取っておけば日帰り手術で時間もかからないですし、医療保険が日帰り手術にも適用されるものであれば、むしろお金はプラスになると思います。
ただし、手術が遅れ脂肪腫が大きくなったあとだと日帰り手術では対応できなくなり、その場合は入院も必要です。
全身麻酔などになってしまったら、手術の規模も大きくなってしまうかもしれません。
脂肪腫があることに気づいたら、すぐに病院へ行って手術を選択した方が体にもお財布にも優しいですよ。

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