さくらインターネットからエックスサーバーへのドメイン移管
サーバー代が安いからと、これまでさくらインターネットを使っていたのですが、管理するドメインが増えてきたのでマルチドメインが無制限で利用できるエックスサーバーに引越ししようと思いました。
この「マルチドメイン」とは1つのサーバーで、複数のドメインを管理する方法です。
IDやパスワードも1セットで済み、FTPサーバーの管理も一元化が可能です。
料金を比較してみる
移管手続きの前に両社の特徴と料金の違いを理解しておきましょう。
特徴 | |
さくらインターネット |
低プランなら安い。ライトユーザー向け。 サーバースペックが低く、データベース(WP)の処理が遅い。 |
エックスサーバー | ヘビーユーザー向け。 サーバースペックが高く、WPの利用に最適。 |
どちらもマルチドメインが適用でき、容量が同じプランの年間払い時で料金を比較します。
ドメインについては.comの料金。
プラン | 年額 | 容量 | マルチドメイン | ドメイン管理費用 | |
---|---|---|---|---|---|
さくらインターネット |
プレミアム | 18,516円 | 200GB | 30 | 1,852円 |
エックスサーバー | X10 | 12,960円 | 200GB | 無制限 | 1,620円 |
ドメイン数による年額料金の比較
1個 | 5個 | 10個 | 20個 | |
さくらインターネット |
20,368円 | 27,766円 | 37,036円 | 55,556円 |
エックスサーバー | 14,580円 | 21,060円 | 29,160円 | 45,360円 |
上記以外にさくらインターネットの低プランよりエックスサーバーが有利になる条件
ワードプレスを複数利用している場合や、さくらインターネットのスタンダードプランの最大容量100GBを超える場合は、エックスサーバーへ引越しした方が有利です。
また新規契約においても、複数ドメインでワードプレスを使用することが前提の場合や、表示速度を気にする場合はエックスサーバーの方が良いかもしれません。
さくらインターネットからエックスサーバーへの移管方法
さくらインターネットの会員メニューにログインし、[契約情報]-[契約ドメインの確認]と進み、対象ドメインの「転出」をクリックします。
次のページで連絡のつくメールアドレスを記入後、確認ボタンを押して送信します。
正常に送信が完了すると、登録したメールアドレス宛に「[会員ID]gTLDドメイン移管(転出)依頼」というタイトルのメールが届きます。
メールが確認出来たら、数日後にさくらインターネットのサポートから「オースコード(認証鍵)」という、移転に必要なパスワードの連絡が来るので、しばらく待ちましょう。
私の場合は翌営業日に連絡がきました。
エックスサーバーでの手続き
次にエックスサーバーの手続きです。
こちらのエックスドメインから、移管を選びます。
ドメイン名を記入して移管申請と進み、会員登録がまだであれば会員登録を行い先に進みます。
・エックスサーバーに登録済みの場合
エックスサーバーのインフォパネルにログインし、[追加のお申し込み]へと進みます。
ドメインの移管という欄の「追加のお申し込み」をクリックします。
インフォパネルトップに戻り、右側中央部の「ドメインタブ」をクリックし、申請したドメインの「移管申請」をクリックします。
次の画面で、さくらインターネットから教えてもらった「オースコード(認証鍵)」を「認証キー」という欄に記入し、移管申請を行うで確定させます。
だいたい1~2営業日で「【重要】.com のトランスファー申請に関するご案内」というメールが届きます。
内容を確認し、指定URLから承認ページへと進みます。
この承認ページが最終確認となりますので、間違いが無ければ承認をして移管手続きの完了です。
約5日程度で、【Xserver】ドメイン移管完了のお知らせ というメールが届いてドメイン管理者が切り替わります。
ネームサーバーの変更
上記の手続きでドメインの「管理者」は変更されましたが、ドメインを開いたときに参照するサーバーは、まださくらインターネットのままになっています。
この参照するサーバーの設定を変更してみたいと思います。
インフォパネルトップのドメインタブからお手続き欄の「ドメインパネル」をクリックします。
ネームサーバーの変更画面に1~5まで入力フォームがあると思います。
全てを下記のように書き直します。
ネームサーバー1 ns1.xserver.jp
ネームサーバー2 ns2.xserver.jp
ネームサーバー3 ns3.xserver.jp
ネームサーバー4 ns4.xserver.jp
ネームサーバー5 ns5.xserver.jp
しっかりと5つ書き込んでください。
これで完了ボタンを押せば、すべてエックスサーバーへの移管が完了しました。
実際にエックスサーバーのサーバーへ参照されるようになるまでには約24時間、長くて3日程度かかることもあるようです。
この間に、ファイルの引越しなどを進めておきましょう。