水糸を使った水平のとり方
DIYにおいて綺麗な仕上がりを求めるならば「水平」の確認はかかせません。
特に屋外作業においては水糸を使った水平の確認が一般的ですが、水糸そのものは水平を計る道具ではありません。
水糸とは、空中の2点間にラインを引くための道具となります。
水糸を使った水平の出し方
水糸は主に外構ブロックなど高さがあるものを積む時に、空中で水平を確認するために使われたり、様々な作業における水平の目安として使われます。
ではどうやったら空中に水平な水糸を張ることができるでしょうか?
今回はDIYでもできる、簡単な水平の出し方をご紹介したいと思います。
まずは水平をとりたい位置に適当な柱を立てましょう。
2点間の水平をとるなら柱は2本、四角く水平を出すなら4本の柱を立てます。
柱は垂直に立っていれば、高さなどは適当で問題ありません。
垂直は、水平器を横に当てて確認します。
柱が立ったら、次は水の入るチューブを用意しましょう。
ホームセンターなどで長さ売りしています。
もし「めんどくさいことしないで、簡単に水平を知りたい」と思う方は、レーザー式の水平器をお勧めします。
どんな環境でも、一発で水平をだすことができますよ。
用意したチューブの中へ空気が入らないように水を注入します。
空気を入れないというのは簡単そうに見えて意外と難しい作業なのですが、ホースノズルをストレートにしてチューブを密着させながら注入したり、直接蛇口にチューブをくっつけて水を入れると空気が入りにくいので試してみてください。
チューブに水が入ったら、チューブの端と端を持って揃えてみましょう。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、両端の水面の高さが揃っていることがお分かり頂けるでしょうか?
これは重力の作用によるもので、チューブの中の水は水平を保とうする性質があるため、どんなにチューブを傾けたりしても左右の水面は必ず水平になります。
この原理を利用して、左右のチューブを柱に固定し水面と同じ高さに印をつければ、その印をつけた2点間は水平な高さになります。
印を付ける位置は、目的の高さでなくても大丈夫です。
これで二本の柱の水平位置に印をつけることができました。
あとはこの印を基準にして、目的の高さまでの距離を図ります。
例えば、地面から30cmの高さに水平のラインを作りたい場合。
1.一方の柱に、地面から30cmの高さに印をつける
2.その印から、チューブを使って付けた印までの距離を測る(仮に15cmとする)
3.反対側の柱にも、チューブで付けた印から15cmの位置に印をつける
4.その印に、水糸が引っ掛かるように溝を付ける
5.溝に水糸を巻きつけて、2本の柱に固定する
これで水糸が水平になりました。
以上が水糸を使った水平のとり方となります。
まとめると、最初から水平の出したい位置にラインを作るのではなくて、まずは水を入れたビニールチューブで2点の水平を出し基準点を作ることがポイント。
それから目的の高さまでを計測するという方法です。
この基準点があることによって、水平ラインを上下させることも簡単になります。
初めから目的の位置で水平をとっても問題は無いのですが、慣れていない方は一度基準を取ってからの方がズレにくいのでおすすめです。
ご紹介してきた方法は、どんな地形にでも応用でき、三角形や四角など柱の数が増えてもやり方は同じです。
広い(長い)面積の水平が知りたいときでも、庭をDIYをするときなど、この水平のとり方を覚えておくと様々な場面で役に立つと思います。
ぜひ参考にしてみてください。