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DIYによる目隠しフェンスの立て方【カムフィフェンスの立て方】

最終更新日:2020/07/30 カテゴリー:DIY
ポリカーボネートで目隠しフェンスをDIY

戸建てや建売の境界線に良く使われているワイヤーフェンス。
うちの家の横にもあるのですが、あれは簡易的な境界線として立っているだけで、全然目隠しにならないんですよね。
なので今回は、自宅のブロック(オープン外溝の庭)に目隠しフェンスをDIYで取り付けてみました。
フェンス取り付けは思ったよりも簡単で、重労働もなし。
フェンス本体は大きいのですが、アルミフェンスならとても軽量なので、女性でもDIYが可能だと思いますよ。

フェンスの選び方

まずはフェンスの選び方からご紹介しましょう。
フェンスはどのメーカーを選んでも性能に差があるとは言えないので、デザインや機能性など好みで選んでもらって良いと思います。
今回私がフェンスを立てる目的としては「目隠しフェンスを立てる」ということなので、フェンス本体に「ポリカーボネート」が貼られているフェンスを探しました。

※ポリカーボネートとは?
プラスチックの一種ですが、耐候性や衝撃に優れ屋外での使用が可能。
さらに光の透過性も高い素材となります。
柔らかくしなやかなのが特徴で、切断や穴あけも容易です。

が、しかし。
調べてみると通常(格子状)のアルミフェンスは1万円程度なのに対し、ポリカーボネートが貼られている目隠しフェンスは3万~4万円。
かなり金額に開きがありました。

そこで、もし自分で材料を注文して目隠しフェンスを作ったらどれくらいになるか計算してみたところ、フェンス1枚が1万円、ポリカーボネートが1枚5,000円程度であることがわかりました。
既製品の半額以下の値段で目隠しフェンスが作れてしまいます。

色々なサイトを見ながら、既製品を買った方がいいのか、自分で作ったほうがいいのか悩んだのですが、結局は『安いアルミフェンスを買って自分でポリカーボネートの平板を貼る』という方法をとりました。

方向性が決まったところで、商品の購入。
基本的にはどのお店(ECサイト)で買ってもメーカー取り寄せになるので、どこで買っても品質はまったく同じです。
値段と送料だけを見て決めて問題ありません。

今回私が選んだフェンスは三協アルミのカムフィX1型というフェンス。
とにかく安くてシンプルというのが特徴です。
私が探したときは、楽天のG-STYLEさんが送料も含めた価格で一番安く販売されていました。

ポリカーボネートは、波板ならほとんどのホームセンターで取り扱いがあるのですが、平板となるとリアル店舗にはまったくなし。
スーパービバホームもドイトも島忠ホームズでも探したのですが「平板」は見当たりませんでした。
なのでネットのはざいやさんで調達。

サイズは1000×2000 2ミリ厚のポリカーボネートを購入。
1枚分のカット料金は無料なので、あとは有料でフェンスのサイズに切って送ってもらいました。

ブロックにフェンスを立てる方法

商品を注文して約3日。
商品が届きました。
カムフィフェンス本体
かなりドデカイ商品が届いた、と思ったのですが持ってみるとものすごく軽い
2m近い大きさですが、2~3kgしかないのではないでしょうか?

商品を開封してみると、施工要領書なる紙が。
施工要領書
読んでみましたが、施工手順のようなものではありません。
「こうするときはこうしてね」と言うような説明書きで、注意事項のような記載書類でした。

当然プロ向けの商品となりますから、説明書のようなものが入っていなくても不思議ではありません。
ただ説明書など無くても、フェンスを立てることはかなり簡単で単純ですからDIYも可能です。

それでは、商品の確認からしていきましょう。
まずはフェンス本体
フェンス裏側
ビス穴があったり、凹んでいる方が「裏側」となります。

次に、このL字の金具
フェンス取付金具
支柱とフェンスを固定するために使用します。

その支柱がこちら。
フェンスフリー支柱
フリー支柱(自由柱)というもので、2m以内の間隔であればフェンスのどこに使用しても問題ありません。
ちなみに、この固定具が付いてるものが「表側」となります。

こちらが接続用のキャップ
連結キャップ
フェンスを連結させるときに使用します。
上下でサイズが違いますので、使用する時は間違えないようにしましょう。

こちらはフェンス端用のキャップ
端部キャップ
何枚のフェンスを立てても、必ず4箇所は必要になる計算です。

それではブロックにフェンスを立てていきましょう。
ブロックを積む時にフェンスを入れる場所の穴は、モルタルを入れないで空けておきましょう。
ブロックにフェンスの柱を立てる
ここにフェンスの柱を立てます。
既存ブロックに施工する場合は、モルタルを壊して穴を開けるか、新たに1段ブロックを積みましょう。

この穴に、水気の少ないモルタルを投入します。
バサモルを投入
あまりシャバシャバなモルタルを使うと柱を仮固定できないので、砂に近い感じのモルタルを使用します。

次に柱の準備です。
支柱下部に開いている穴(レベル穴)に金属などの棒を差し込みましょう。
レベル穴に棒を通す
曲がらない棒ならなんでも構いません、私は園芸用の支柱で代用しました。

これは何のために使用するのかと言うと、
レベル穴を使って高さ調整
棒を入れることで、全ての支柱の深さ(高さ)を一定に固定することができるんです。
便利な仕組みなので必ず使用しましょう。

柱の位置を決めたら、先ほど同様、水気の少ないモルタルを穴につめていきます。
モルタルを詰めて柱を固定
棒などを使って奥までモルタルを入れ、隙間が無いようにします。

ある程度穴が塞がったら、一度柱の垂直を確認。
柱の垂直を確認
このように、水平器を縦において垂直を確認します。

柱の垂直を調整できたら、最後までモルタルを詰めて完全に柱を固定します。
このとき支柱にモルタルが付いてしまったら、スポンジで綺麗に拭きとっておきましょう。
柱に付いたモルタルはスポンジで流す
ここまで出来たら、1日以上モルタルを乾燥させます。

フェンスの設置とポリカーボネートの取り付け

モルタルが固まって支柱が動かなくなったら、いよいよフェンス本体を設置していきましょう。

下記写真のように支柱には、フェンス本体下部を引っ掛かける場所があります。
柱にフェンスを引っかける
これがかみ合うように、フェンス本体を上からスライドさせていきます。
上手くはまるとフェンス本体の下側は固定されます。
この時点ではまだ上側は固定されていないので、このままの流れでL字金具を使いフェンス上側を固定します。
フェンス上部を固定
Lの横棒をフェンス前面に、縦棒をフェンス上部へ蓋をするような感じで乗せ、付属の少し長めのビスで留めていきます。
これでフェンスの上下が支柱に固定されました。
ここまでの作業は一連の動作になるので、腰袋やポケットなどに金具・ビス・ドライバーを入れてから、フェンスの取り付けを行いましょう。

次に端用のキャップをフェンス端に取り付けます。
空洞になっている個所にカパッと押し込んで、
端のキャップを取り付け
裏側からビス留めをすれば完了。
キャップをビス留め
連結キャップも同じ要領です。

このようにフェンス本体の取り付け作業は、はめる・ビスで留める、の2パターンしかありません。
単純で簡単な作業なので、DIYでも余裕なのです。

これでフェンスの設置が完了しました。
しかしまだポリカーボネートを貼っていないので、中が丸見えの状態。
中が見えてしまうフェンス

それではポリカーボネートを貼る手順に移りましょう。

フェンスの大きさに合わせてカットが済んでいなかったら、先にカットを行ってください。
カッターでも鋸でも切れます。
ただポリカーボネートは柔らかい素材の為、気温で熱膨張します。
冬場に作業する際は、夏場を想定して2、3mm小さく切った方が良いでしょう。
また同様の理由で接着剤は使えません
なので強力両面テープと、ビスを使って固定をしていきます。

私が固定に使用したのは両面テープの「ナイスタック」
両面テープナイスタック
写真にもあるように「金属」と「プラスチック」に対応していて、一度貼ったらまったく動きませんでした。
今回の作業にはお勧めです。

この両面テープを、フェンス裏側の縦の格子に貼っていきます。
フェンスに両面テープを貼る
まだ保護テープは剥がさないでください。
あとはフェンス端(ポリカーボネートの端にあたる部)にも、数か所両面テープを貼っておきましょう。

次にポリカーボネートを仮置きしてみます。
ポリカーボネートの仮置き
カムフィ1型はフェンス本体の裏側に、ポリカーボネートを置くスペースがあり「乗せる」ことができるので、実際にここへ置いてみてサイズ感や仕上がりを確認しておきます。

今回使用したポリカーボネートは、目隠しになるよう「乳半(乳白)」という色を選びました。
上の写真を見ていただいても分かるように、裏から見た時に表側のフェンスの影が浮き上がっていますよね。
つまり光を通しているということになります。
ポリカーボネートを通して物を見た場合、外側(日差し側)からは何も見えず、内側からは物や人の影を認識できるという、目隠しとして最適な素材とカラーと言えます。

話しを施工工程に戻しまして、仮置きをして仕上がりやサイズ感に問題がなければ、両面テープの保護テープとポリカーボネートの保護フィルムを剥がし接着させましょう。
ポリカーボネートをフェンスに接着
こんな感じで接着できました。

実際やってみると分かるのですが、やはり両面テープだけでもしっかりと固定できます。
おそらく思いっきり引き剥がさない限り、剥がれないと思います。
ただ台風が来たり、春の強風にあおられて飛んでしまっては危険ですので、一応ビスで固定はしておきましょう。

両面テープを貼った、縦の格子の位置に細めのドリルで下穴をあけます。
ドリルで下穴を開ける
薄いアルミなので簡単に穴は開きます。

下穴があいたら、表にまで貫通しない短いビスで留めましょう。
ポリカーボネートとフェンスをビスで固定
あまりビスを使いすぎても熱膨張で引っ張られてしまいますので、適度な間隔でビス留めしてください。

さぁ、これで目隠しフェンスの完成です。
仕上がりがこちら!
ポリカーボネートで目隠しフェンスをDIY
中の様子は外から分からなくなり、目隠しフェンスとしての役割を見事に果たしています。
内側も暗くならずに大満足の出来となりました。

作業時間は、ブロックへの支柱の固定に30分~1時間。(プラス1日乾燥)
フェンスの設置に15分。
ポリカーボネートの固定に15分。
手際のよい人なら実働1時間ぐらいで作業は終わってしまうくらい、フェンスを立てる作業は簡単です。
オープン外溝などで目隠しフェンスに悩んでいるなら、DIYを強くお勧めします!

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