壁と床の隙間を埋める方法(コーキングの打ち直し)
トイレや洗面、お風呂場などの壁と床が接する部分、ふと見た時に隙間ができていたことってありませんか?
壁と床の間に隙間があると断熱性が低下して、冬は寒く、夏は虫が入ってきたりと悪いことばかり。
さらに水場だとこぼれた水や湿気が隙間に侵入し、カビの原因にもなってしまいます。
床と壁の隙間程度なら自分で補修することができますので、こちらをご覧になりコーキングの打ち直しにチャレンジしてみてください!
どの家にも必ず使われるコーキング
今も昔も、どの家にも壁と床の間には隙間があり、壁材と床材が完全に密着しているということはありません。
もともと壁と床は1枚板で作られている訳ではないので、隙間ができてしまうのは当たり前と言えば当たり前のことです。
さらに壁には壁紙や巾木(はばき)という装飾がされていて、床にはフローリングやクッションフロアーなどが敷かれていると思うのですが、異種の素材で化粧をしますので、壁と床には隙間が生まれやすくなります。
その隙間を埋めているのが「コーキング材」と言われるものです。
家を作る際に内装屋さんが最後に行う作業で、すきま埋め作業という感じでしょうか。
実際にどのような場面で使われているかと言いますと、
こちらはトイレの巾木(はばき)と床(クッションフロアー)の間に施工されたコーキング。
こちらはシステムキッチンのコーキングです。
そして浴室の防水コーキング。
などなど沢山の場所でコーキングは使われていて、戸建でも、賃貸でも必ず行われています。
壁と床の隙間は経年劣化で発生
この隙間を埋めているコーキングなのですが、当然ながら一生ものではありません。
4~5年で変色してきて、7年もすれば劣化し痩せてきます。
一度痩せてきてしまうと、コーキングとしての役割を果たせなくなり、壁と床の隙間があらわになってしまいます。
ですから、綺麗な内装を維持したいと考えるなら見た目も考慮して5年程度、カビや腐食を防ぐためなら7年程度でコーキングの打ち直しをしたほうが良いと思います。
コーキングの打ち直しの方法
今回は上記でもご紹介した、トイレにできた隙間をコーキング材を使って埋めていきたいと思います。
コーキングが痩せて隙間ができた状態がこちら。
コーキングがやせて、上から下に千切れてしまった様子がわかります。
ここを打ち直ししていきます。
用意するものはこちらです。
まず必ず必要なコーキング材。
プロの内装屋さんでも使用している「ジョイントコークA」を使います。
複数色展開していますので、色は他のコーキング色や壁紙、床色などと合わせましょう。
他は100均のナイフとマスキングテープ、いらない紙や厚紙も用意しておいてください。
最初は、古いコーキングをカッターで取り除いていきます。
上下に優しく刃を当てるだけで、
古いコーキングを引っ張って剥がすことができます。
周りに残ったコーキングも、なるべく綺麗になるまで剥がしきってください。
仕上がりが綺麗になります。
次にマスキングテープを貼ります。
細ければ細いほど綺麗になりますが、調度良い幅を探してみてください。
最後の部分は、剥がしやすいように折り返しておきます。
そしてジョイントコークAの出番です。
キャップを開けて、チューブの先端は写真のように斜めにカットしておくと良いでしょう。
斜めにカットした先端を床に向けて、スーッと止めずにすべらせていきます。
全体にコーキングが乗ったら、次は押さえ。
隙間にコーキングを押し込んでいくのですが、ここで役に立つのがナイフ。
ナイフの背の部分(ギザギザが無い方)をしっかりと壁に付け、コーキング材を押しながらすべらせていきます。
最後まで手を止めないで、走りきってください。
すると、このような感じに。
綺麗にコーキングが潰れました。
この時、ナイフに余ったコーキング材が溜まっていると思いますが、これは事前に用意した紙などで拭きとりましょう。
あとはマスキングテープを剥がすだけ。
剥がしたマスキングテープにもコーキング材が付いているので、壁や床、服や手につかないように、紙の上に優しく乗せます。
コーキング材は人体に害はありませんが、手についてしまうと、知らないうちに床や壁がコーキングだらけになって大変な目にあうので、基本的にはコーキング材にはさわらないことが鉄則です。
(タオルなども同様。タオルで手に付いたコーキング材を拭いてしまうと、次に手を拭くとき、タオルに付いていたコーキング材が手にくっつきます)
注意して作業してください!
さぁ仕上がりです。
いかがでしょうか。
こんなに綺麗に仕上がりました。
厚塗りしなければ、1時間程度で硬化します。
作業時間はたったの5分!
やり方はかなり簡単で時間もかかりませんので、隙間を見つけたら休日にでもトライしてみてはかがでしょうか?
続いては、トイレの壁に収納をDIY 壁厚収納で見た目スッキリをご紹介します。