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肩の脱臼癖(反復性脱臼)を治す方法

最終更新日:2020/07/09 カテゴリー:肩脱臼手術
脱臼癖

私の肩には脱臼癖があり、ボールを投げることはおろか、咳やくしゃみをしただけでも肩が外れてしまうような、超ユルユルの肩を持っています。
最初の脱臼経験をしたのは小学生のころ、所属していた少年野球チームでノックを受けているとき、変な転び方してしまい手をつこうとしたとき、右の肩が外れてしまいました。
でもその当時の痛みは一瞬で、自然に肩も元に戻っていました。
その後は脱臼をすることなく大人になったのですが、人生2回目の脱臼を経験したのは、20代前半、草野球をしていた時のこと。

外野の守備中、ボールを捕球して内野に返すため大きくボールを投げた際、瞬間的に肩が外れたのです。
その時もゴリッ(外れる)ゴリッ(戻る)と、すぐに元に戻ったので大事には至らなかったのですが、今振り返ってみるとそれからなのです。
いわゆる亜脱臼という怪我が癖になってしまったのは。

肩脱臼の原因とは?

肩脱臼とは、肩に強い負荷がかかることにより、腕の骨が肩の受け皿から外れてしまうことを言います。
また私のように肩が外れては元に戻り、また外れるということを繰り返していると、骨どうしがこすり合い、骨の接触する部分が「徐々に削れていきます」
脱臼で骨が削れるイメージ
上記イラストのように脱臼を繰り返し骨が削れた状態でさらに脱臼をしてしまうと、腕の骨が肩の骨に「引っかかる」状態になってしまい、自然に元に戻ることができなくなってしまいます。
こうなってしまうと、引っ掛かった骨を外す為に「腕を引っ張る」という作業が必要で、自力で戻すことは困難となります。
こんな状態にまで陥っている場合は、肩の動きを制御する関節がユルユルになっている可能性が考えられ、手術による治療が必要になってくる段階です。

肩の脱臼を繰り返す理由

上記では脱臼を繰り返すと骨が削られて戻らなくなってしまう、という原理を説明致しましたが、ではなぜ肩の脱臼は癖になってしまうのでしょうか?
脱臼を繰り返す原因としては、ほとんどの場合、腕の骨を包む肩関節や靭帯などが、骨から剥離しまっていることが原因となります。
私は医者ではないので正確な表現ではないかもしれませんが、一度でも脱臼をすると、大なり小なり関節の剥離は起きるようです。
イラストで表すとこんな感じ。
脱臼癖を解説した肩関節唇の剥離
肩の動きは肩関節唇(かたかんせつしん)と呼ばれる関節が肩の稼働域を調整しているのですが、この関節唇が機能しない(剥離している)と、制御が効かずに腕が本来「行ってはいけないとこまで動いてしまう」状態にあるといえます。
そして、この関節が剥離した状態で肩に負荷がかかったり、強い衝撃が加わると、ブレーキをかけることができずに「肩が外れる」脱臼という状態になります。

肩関節唇の剥離(脱臼癖)は自然治癒するのか?

この肩の関節唇は一度剥がれると自然治癒することはなく、脱臼癖の根治は手術以外に方法はありません
肩の筋力強化やインナーマッスルを鍛えることは、脱臼の抑止という意味ではまったく意味はないでしょう。
その理由は上記でも述べたように、肩脱臼は筋肉系の問題ではなく、肩の稼働域を調整する関節唇が剥がれてしまっていることに問題があるからです。

私のように咳やくしゃみ、日常生活で脱臼をしてしまうくらい癖になっているのなら、今すぐにでも手術を検討しましょう。
車の運転や機械を使う職業の方であれば、大きな事故を起こす前に今すぐに手術されることを強くオススメします!

次の記事で、どうすれば手術を受けられるのか肩の臼癖癖で手術を受けるにはをご紹介します。

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