インターホンの曇りの取り方とドアホンの交換方法
インターホンや玄関のドアホンのレンズは、屋外にあるため曇ったり黄ばんでしまうことがよくあります。
特にマンションよりも戸建て住宅に設置されているインターホンのほうが、紫外線の影響を受けやすい立地にあるため、数年でモニターの移りが悪くなってきます。
今回はそんな写りの悪くなったインターホンの曇りを取る方法と、ドアホンの交換方法を合わせてご紹介したいと思います。
インターホンのレンズの汚れ
インターホンの室内側にあるモニターが見えづらくなったら、屋外側のアクリル板(プラスチック)や、レンズそのものの黄ばみを疑ってみましょう。
表面についた汚れであれば、雑巾などで拭くだけで綺麗になりますが、紫外線による変色やアクリルの劣化だと、拭くだけでは綺麗になりません。
こちらが、実際に紫外線で黄色くなってしまったインターホンです。
雑巾で拭いてみても、黄色い変色は落とせませんでした。
そこで使用するのが、車のヘッドライトに使用する黄ばみ・曇りとりです。
クリームの汚れ落としで、だいたい1,000円程度で手に入ります。
こちらを付属の柔らかい布につけ、アクリル板を軽くこすります。
すると面白いように汚れが落ち、数秒でタオルがこんなに汚れました。
その後、綺麗な部分で拭きあげればピカピカになります。
しかし、アクリル板の透明度は上がったのですが、よく見てみると、どうも内側のレンズも黄色くなっている様子。
上記のようにアクリル板を磨いてもモニターの写りが綺麗にならない場合は、内部のレンズも曇ってしまっている可能性があります。
その場合は、上記で磨いたアクリル板を外しレンズをむき出しにし、同じ要領でレンズを磨きましょう。
曇りがや黄ばみがひどい場合には時間がかかるかもしれませんが、根気よく磨いていれば顔が認識できる程度まで回復します。
残念ながらいくら磨いても曇りが取れない場合は、復元できないほどの経年劣化かもしれません。
下記にDIYによるドアホンの交換方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
ちなみに、こちらのゼロリバイブという商品は、ヘッドライトへの使用はもちろん、テールランプ、ドアバイザーの汚れまで落とす事ができます。
テールランプ1枚でこの汚れ落ち。
サイドバイザーもピカピカ。
このようにカーメンテナンスから家電製品まで応用できるものは沢山ありますので、家庭に1本黄ばみ落としがあると、とても便利です。
ホームドアホンの交換方法
ここからはDIYによるホームドアホンの交換方法をご紹介します。
すでに既存のドアホンが設置されている場合には、配線が完了しているので交換作業はとても簡単です。
まず交換するドアホンについてですが、サイズやメーカーが違っても、基本的にはどんなドアホンでも問題なく交換・設置できます。
ただ壁や塀に埋め込んでいる場合は、交換しても収まるサイズのドアホンを購入するようにしましょう。
今回私が実際に交換したのは、パナソニックのVL-SE30XLというドアホン。
テレビドアホンは高そうと思っている方も多いかもしれませんが、意外と1万円程度で、外のインターホンと・中のモニター一式を購入することができます。
ドアホンにはコードタイプや多機能タイプなど色々あるのですが、普通のご家庭なら「直結式」を選んで購入しましょう。
それではこちらのドアホンを使って、交換作業を行っていきます。
テレビモニターの交換・設置方法
我が家に設置されていたドアホンは、東芝の8002M。
まずはこちらの室内側モニターの取り外し。
本体を持ち上げて、上方向に押すと外すことができます。
モニターを取り外すと、こんな感じでコードがいくつか伸びています。
このコードのうち、メインの2本は家の基礎などを通って外側のドアホンと繋がっています。
次に、この繋がっているコードをモニターから外していきましょう。
下の写真をご覧ください。
マイナスドライバーを当てている部分(ボタンのような場所)を押し込むと、コードが抜ける仕組みになっています。
回したり外したりはせず、押すだけで大丈夫です。
壁に押し付けながら作業すると抜きやすいです。
全てのコードを外し終えたら、次は本体を固定していた金具「ブラケット」を外します。
こちらはプラスドライバーでねじを回すだけで外れます。
古いブラケットが外れたら、同じ手順で新しいブラケットを設置します。
パナソニックのVL-SE30XLの場合、新しいブラケットは本体裏にくっついているので、ブラケットを下にスライドさせると取り外すことができます。
新しいブラケットもビスで留めるだけです。
ブラケットが設置できたら、新しいモニターにコードを繋げていきましょう。
コードを抜いた時と逆の手順で、ボタンの部分をマイナスドライバーで押しながらコードを差し込んで接続します。
そしてこちらが配線の完成図。
我が家の場合は増設用の細いコードも繋げました。
そしてモニター本体をブラケットの上からスライドさせ固定します。
これで室内側ドアホンの設置は完了。
ここまでで、だいたい10分くらいでしょうか。
次に、外のカメラ側のドアホンの交換です。
VL-SE30XLの下準備
まず本体取付前に固定ビスを外します。
取り外しには、化粧カバーの蓋をマイナスドライバーで開いてから、
ビスを回して外します。
これでブラケットと本体に分かれました。
そして本体裏面を見ると、カメラレンズの角度調整ができるようになっているのがわかります。
インターホンの設置位置から人の顔が写る角度に調整しておきましょう。
これで本体の準備は整いましたが、以前のドアホンのようにレンズやアクリル板が黄ばんだり劣化してしまわないように、ひと手間かけておきましょう。
それは車用のヘッドライトコーティング剤を塗っておくことです。
使い方は簡単。
コーティーング液を少量クロスに付け、本体に塗り込むだけ。
これで塗布した箇所に硬化した膜が作られますので、直射日光や紫外線による劣化を防いでくれます。
日当たりの良い場所にドアホンを設置する場合は、コーティングを行うことで寿命が大きく伸びますので必ず行うようにしましょう。
数年経過して少し表面が汚れてきたら、冒頭のゼロリバイブで黄ばみを取り、そして再度コーティングを行う、ということを繰り返してれば、ドアホンを長く使い続ける事ができます。
外側インターホンの交換方法
それではVL-SE30XLの外側のインターホンの交換手順です。
まず本体下部で固定されているビスをプラスドライバーで外します。
本体を外すと、ブラケットを固定しているビスが見えるようになります。
こちらのビスも外していきましょう。
本体に繋がっているコードも、ビスを緩めるだけで抜くことができます。
古い本体とブラケットが外れたら、雑巾などで汚れを拭いてから、逆の手順で新しいブラケットを固定します。
VL-SE30XLは、上下のビス2本でブラケットを固定します。
そして元のインターホンに繋がっていたコードを、新しい本体にも取り付けます。
ビスを締めることで、固定できます。
ここまでできたら、あとは本体をブラケットにはめこむだけ。
本体上側にあるツメを最初に差し込んでから、
下部のビスを固定します。
これでカメラ側ドアホンの設置も完了。
インターホンを押して赤いランプが点灯すればしっかりと通電している証拠です。
最後にモニター側も確認して、会話のやり取りが行えればドアホン交換の完了となります。
ドアホンの交換は、配線が全て済んでいる状態なら素人でも10分~20分程度で終わってしまう作業。
電気工事などの資格も要りませんので、「インターホンの写りが悪いなぁ」と思ったら、DIYで交換作業を行ってみてください。